複数サイト運営は、やることがたくさんあります。
たくさんありすぎて、全てを完全にはできません。
時間は有限だし、24時間ぶっ通しでメンテなんてできませんよね。
そこで考えなければならないのが、運営をいかに効率化するか。
ポイントは、いかにアクセスや売上につながる施策を実施する時間を作るか、優先順位をつけるか、です。
複数サイト運営の合理化ポイントについて考えていきます。
複数サイト運営に手間がかかりすぎる理由
データをチェックするのが大変!
一番手間がかかるのが、やはり種々のデータチェックです。
複数サイトを運営するには、アクセス数や売上などの数値管理は必須条件です。でも、データの出どころはそれぞれ違う場所にあります。アクセスならGoogle Analytics、アフィリエイトは各ASPといったように。
アクセスをチェックするためにGoogle Analytics行って、アドセンスのサイトに行って、アフィリエイトは各ASPのサイトに行きます。
これだけでも相当時間をロスしますよ。ページ遷移するのに時間食いますからね。
下手したらデータチェックで1日が終わる
ローカルのデータをダウンロードして管理するとしても、エクセルで数字取り込むのも一苦労。しょうがないから数字を手打ちし出したら、それだけで1日仕事になってしまいます。
これが1サイトだけなら、作業量はしれてます。
でも、5サイトとか10サイト以上になると、膨大な作業量になります。数字の手打ちなんか絶対無理。
そんな事してたら、新規記事なんてかけないし、検索順位が落ち目のワードを対策する時間も取れなくなってしまいます。
全部のサイトに目が行き届かない
管理数値をチェックするのが手間ですから、結局のところ、売上を見て終了!ということに落ち着いちゃうんですよね。
で、売上が右肩上がりで上昇している時は、気分は上々!ハッピー!俺最高!で何の問題も無いですが、一旦売上が下がりだすと、そのサイトは放置決定!ですね。
一度検索順位が変わってアクセスが激減すると、放置するのが一番の対策だったりすることもありますが、それ以外で、なんで放置決定するかというと、結局のところ全部のサイトに目が行き届かないので、売上の少ないサイトより売上の多いサイトを優先したくなるわけです。
それに、なぜ売上が下がったのか、どうすれば売上を増やせるのかを検討する材料(データ)もありません。材料を取ってくるのも手間なので、放置決定!というわけです。
当然そのサイトに費やした膨大な時間はゴミ箱行き。
ちょっともったいない話ではありませんか。
メンテしてる時間が取れない
サイトを増やすと、メンテナンスの時間が取れません。
日々何かしらのトラブルがあります。
アクセスが落ちたり、主力のワードの検索順位がいきなり圏外に飛ばされたり、アドセンスが通常の10%しかなかったり、アフィリエイトのクリック数がゼロだったり・・・・・・。
はたまた、ワードプレスのプラグインに不具合が合ったり、サーバーが落ちたり・・・・・・。
こうなると緊急で原因究明する必要が出てきます。その日に予定していたタスクも満足にこなせなくなります。
下手すると、毎日こうした緊急タスクだけを処理する羽目になります。
こうなると記事数を増やしたり、既存記事の品質を向上させたりするなど未来への投資ができなくなります。
現状維持が手一杯になってくるので、保有するすべてのサイトが徐々に落ち目に向かっていくことになります。
こういう事態はなんとしても避けたいところです。
そのためには、やはりブログ運営を効率化させていく必要があるということです。
適切な管理ツールを選ぶ
- 数値データ取得時間の効率化
- 自動化
- 分析の効率化
- サイト状態の見える化
複数サイトを効率的に運営し収益を増やしていくためには、やはり効率化につながるような管理ツールを選ぶ必要があります。
サイトを複数個所有するとなると、膨大な量の情報をさばく必要があり、エクセルなどの一般的な表計算ソフトでは時間がかかりすぎてしまいます。
適切な管理ツールを使うことで、効率的に情報を取得・分析ができ、サイトがどのような状態にあるのか常に把握することで、どのようなアクションをとったら良いかをすぐに判断することができます。
サイトの状態を的確に把握できなければ、アクセスや売上が下がってきたときも原因を把握することもできず、どんな対策を取れば良いのかさえ判断することができません。
その結果、そのまま放置してしまうことになってしまいます。
数値データ取得時間の効率化
複数サイト運営で比較的楽に効率化できるのが、数値データの取得の手間です。
アクセスデータはGoogle Analytics、検索順位やCTRのチェックはSearch Console、広告の成果は各ASPのサイトやアドセンスで確認と、バラバラにサイトの情報を取得していませんか?
それらのサイトにいちいちアクセスして、データを確認しているのなら、それはものすごい時間を浪費しています。
適切な管理ツールを活用することで数値データ取得時間を効率化できます。
自動化する
毎回同じような処理を繰り返しているなら、その処理は機械にやってもらいましょう。
今まで10分かかっていた作業が一瞬で終わらせることができます。しかもミスなく完了します。
自動化処理の設定には多少時間はかかりますが、それでも30分ぐらいで簡単に設定できてしまいます。これで毎日の10分を節約できるなら、もうけもの。
自動化処理というと、RPA(Robotic Process Automation)みたいなものを思い浮かべて、なんだか難しそうというイメージはありますが、いたって簡単。
使うソフトによっては、プログラミングの知識なしでもすぐに導入できます。
私はマッキントッシュのパソコンに付属しているAutomatorを使って、Google Analyticsやアドセンスから毎日メールで送られてくる実績データをパソコンに取り込んでいます。
そして取り込んだデータは、ファイルメーカーで見やすいように管理しています。
分析時間の効率化
サイト運営って言ってみれば、「数字をどう見るか」が勝負。数字を使ってうまくサイトの状態を分析することが重要です。
きちんと分析できないと、アクセスや収入を増やすためにどんなアクションを取れば良いかわかりませんからね。
もちろん分析することは重要ですが、そればかりに時間を費やすわけには行きません。やはりアクションができなければ、何もお金を産みませんからね。
だから分析時間をできるだけ短縮して効率化することが、複数サイト運営のツボでもあります。
分析時間を短縮するためには、取得した情報を一元管理した上で、自動で見やすいようにレイアウトして何が問題なのか、はっきりわかるようにすることが大事です。
運営スタイルや運営の考え方によって、サイトの分析方法や数字の解釈の仕方が変わってくるので、管理ツールとしては柔軟にカスタマイズできるファイルメーカーがオススメです。
私は以前エクセルでデータを管理していましたが、時間がかかりすぎてきちんと分析することができませんでした。なにをすれば収入が増えるのかわからず、ずっと不安を抱えていました。
ファイルメーカーでサイト分析を始めたところ、毎日30分たらずで10以上あるサイトの分析が完了できるようになりました。しかも、サイトの悪い兆候を早めに掴めるようになり、本格的に数字がダメになる前に対処することもできるようになってきました。
サイト状態の見える化
分析時間の効率化とも多少被りますが、サイトの状態を一瞬で把握できるようにすることがけっこう重要だったりします。
数字をグラフ化したり、悪い数値は赤く表示するとか、前年同月や先月と比較して今月はどうだったのか、というのが視覚でわかるようにするんです。
これもファイルメーカーで簡単にできます。
各種のデータを自動的に取り込めば、パッと表示してくれます。
そして、必要なデータはすべて自分の欲しいデータだけ。不必要なデータはないので、変な情報に惑わされることもありません。
直感的にサイトの状態を把握することができれば、それだけでサイトの方向性を決めることができます。当然、時間の効率化にもつながるのです。
計画を立案し、確実に実施できる仕組みを構築する
サイトの情報取得と分析を効率化できたら、次はアクション自体をどうやって仕組み化するかがポイント。
よくあるのが、問題を提起するだけで終わってしまうパターン。
ファイルメーカーで分析していくと、「あれが悪い」「これが悪い」と手直ししなければならない箇所がたくさん出てきます。
問題点を抽出する段階だと改善意欲に燃えているんですが、これがしばらくすると熱気が冷めてくるんです。手直ししなきゃと思いつつ、「まー今日じゃなくてもいいか」みたいな感じで、ついつい後回しにしてしまうんです。
私もそういうことがかなり多くて、やらなきゃと思っていたタスクを2年も後回しにしてこともあります。今はそういうことはなくなりましたが、きちんと実施する習慣というか仕組みをつくることは大切です。
このような仕組みは、GTDソフトなどでやることもできます。私の場合は、ファイルメーカーで仕組みを作ってしまいました。ファイルメーカーなら、情報分析からシームレスにアクションに繋げることができるので、管理しやすいというメリットがあります。
大まかな計画を立てる
まずは大まかな計画を立てます。
半年、あるいは1年をかけて達成したい目標を立て、その目標をどうやってクリアするか計画を立てて行きます。
大まかな計画については、エクセルでやったほうが簡単です。
私の場合は、エクセルで大まかな計画を立てて、スクリーンショットを撮ってからファイルメーカーに貼り付けています。すべてファイルメーカーでやれれば良いのですが、そこまでの能力がまだないので・・・・・・。
月ごとに何をやるかを決めていくと、スムーズです。
例えば、1年間かけて新規のサイトを立ち上げるという場合、1月にサイトの設計をして、2月は10記事、3月は15記事というようにタスクを割り振って行き、最終的にゴールにたどり着けるように計画します。
割り振られたタスクについては、ひとつひとつTODO化して行きます。できれば、実施日程や完了予定日を設定しておき、月ごとに合計何件のタスクを実行する必要があるのか把握できるようにしておくと、計画倒れを防ぐことができます。
優先順位をつける
複数サイトを運営していく場合、避けて通れないのが優先順位の問題です。
サイトを運営していると、手直ししたいことや新しい記事のことなど、やるべきこと・やりたいことが山のように出てきます。でも、それを全てやる時間はありません。どうしても優先順位をつけてやっていく必要があります。
そのため所有サイトが多ければ多いほど、きちんと優先順位を決めておかないと場当たり的な対応となってしまいます。場当たり的な対応が多くなると、長期的な視点で考えられなくなるので、先手を打つことが難しくなります。(ネットの世界は動きが早いので、先手を打たないとすぐに手遅れになることも。)
優先順位の付け方は、運営スタイルにもよって変わってきます。
まずは収益よりもコンテンツを増やすことを考えたいなら、どのサイトにコンテンツを増やすかで優先順位を考えるべきでしょうし、収益を重視するなら、どのサイトの収益を伸ばすべきかで優先順位を考えるべきでしょう。
計画通りに実施(TODO、ガント、長期)
計画を立てて、やるべきことの優先順位をつけたら、あとは確実に実施することです。
1週間ごとにガントチャートでタスクを管理していくと、けっこう楽です。
ファイルメーカーだと、TODO化したタスクのデータをそのままガントチャートに展開できるので便利です。プログラミング知識なしでも構築できるのでオススメ。
あとは、今日1日なにをやるのかがはっきりするような作業日報のようなものがあれば確実ですね。
今日やるべきタスクは何か、遅れているタスクは何かを明確にしておくことで、確実に計画を実施できます。
ノウハウを蓄積する
複数サイトの利点のひとつに、ひとつのサイトで得たノウハウを、すぐに他のサイトにも適用できることがあります。
ノウハウを横展開することで、ダメなサイトの価値をあげることにつながったり、すでに業績の良いサイトをさらに良くすることにも繋げられます。
さらに言うと、新しいサイトを作るときでもそのノウハウを活かせば、より早く目的を達成することができます。
もしサイトをひとつしか運営していなければ、得られたノウハウはそこで終わりです。
作業を記録しておく
ノウハウを蓄積すると言うことは、まずは実施した作業を記録することから始まります。
実際やってみるとわかるんですが、これが実にメンドクサイ! 簡単に記録できるような管理ツールを構築して、習慣化しておかないと絶対に無理です。
例えば、ある検索ワードのCTRが落ちているので、対象記事をメンテしたとします。メンテすることばかりに気が行って、なにをどうメンテしたのかを記録するところまで気が回らないんです。
私がやっている方法は、問題を抽出するところからメンテ作業をして、作業を記録するところまでを、ひとつの仕事の流れにしています。作業内容を簡略化して、ファイルメーカーでフォーマットを作成し、簡単な文言を記入したりするだけで記録できるようにしました。
そのため、いつ・どのサイト・どのページ・どのようなメンテをしたか、ということがどんどんデータベース化されていきます。
正直、通常は個人運営でここまで構築するのは難しいのではないでしょうか。
効果を測定する
作業記録をデータベース化して蓄積するだけでは、ノウハウになりません。
使えるノウハウにするには、実施した作業内容がきちんと効果を生んだのかを検証する必要があります。
検証して効果があると確認できたところで、初めてそれがノウハウとなるのです。
実際的には、アクセスや検索順位に動きがあるのにきづいたら、動きのあった日にどんな作業をしたかを確認します。作業記録のデータベースを調べれば、その日にどんな作業をしたのかわかるので、その作業が効果を生んだのか、逆効果だったのかがすぐに判明するのです。
逆効果であれば、作業元の状態に戻し、他の対策を考えれば良いのです。
もし作業記録を記録していなければ、どんなことをやったのかを思い出すのも難しいでしょう。昨日やったことなら思い出せるかもしれませんが、何ヶ月も前にやったことなど覚えていませんよね。
それに複数サイトを運営している場合、ページ数は数百以上あることもあります。いつ、どのページに、どんな作業をしたのかまで覚えるのは大天才ならできるかもしれませんが、普通の人間には到底できない作業です。
ノウハウを横展開する
効果のあった作業内容が出てくれば、他のサイトやページに応用できないかを検討します。
ファイルメーカーでサイトや記事構成まで管理しているので、どのサイトのどのページに展開できるかをすぐに見つけることができます。
応用ができそうであれば、すぐに作業を開始し、作業記録にデータベース化していきます。
そしてまたしばらくして効果を検証し、効果測定をするといったように、どんどん回していきます。
問題解決方法を考える
サイトを運営していると、壁にぶち当たることが良くあります。
思ったように売上が上がらない、どんなサイトを新しく作ったらよいかわからない、記事が書けない!などなど。
頭の中だけで考えない
そんなときは頭の中でモヤモヤ考えずに、書き出してみることです。
書き出して文章にしてみると、問題が整理されて、自然に解決方法が浮かんでくるものです。
私は、問題を整理するのもファイルメーカーでデータベース化しています。すると、過去にどんなことで悩んでいたのかを振り返ることもできます。それが回り回ってブログのネタにもできてしまいます。
解決方法をすぐにTODO化する
解決方法が見つかったら、すぐにTODO化するのがポイントです。
どんな細かいことでもTODOのリストに織り込んでしまいます。とりあえず何も考えずに、というのがコツ。
それをやるかどうかは、後で検討します。
実際2〜3日放っておくと、別に必要なかったということも多いからです。そのとき必要だと思っていることが、後になってみると別段必要でもなんでもなかった、ということが良くあります。取り越し苦労だった、みたいな感じ。
解決方法が見つかったら、すぐに行動しないと思ってしまいますが、個人で運営する場合などは、別にデッドラインは決まっていないし、自分で決定できるので、内容によってはしばらく放っておくといった余裕も必要。やらないでよければ、それに越したことはないですから。
まとめ
複数サイトは、合理的に運営したいものです。
そのためにまずは適切な管理ツールを選び、作業を効率化すること。これに尽きます。
- おおざっぱな年間の計画を立てて、どのタイミングでどのサイトに投資するか優先順位をつけていく。優先順位の中から実施する作業ごとに計画を立て、そしてきちんと実行する。
- 実施したことはすべて蓄積し、ノウハウ化して、うまくいったものは横展開する。
- 問題にぶち当たったら、頭の中だけで処理せず、必ず書き出して解決方法を探し出す。解決方法が見つかったら、TODO化して確実に処理できるようにする。
これらをうまく回していくことが、複数サイト運営を合理化するコツです。
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